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一方通行ウェディング(NL/無理やり)

「いたた……頭が……」

 目覚めるとそこは、埃臭い廃墟だった。もともとは教会だろうか。壁には大きな十字架がかけられていた。

「おはよう、気分はどう?」

 見覚えのない男が、擦り切れた黒い礼服を着て立っていた。

「最悪だよ。あなたはだれ?」

「俺を忘れた? どうして?」

 男は混乱したようだった。頭を掻きむしりながら、何かぶつぶつ呟いている。

「そうだそうだそうだ、愛し合えば思い出してくれる……」

「ちょっと、何を言っているの……?」

 立ち上がって逃げ出そうとしたが、それは叶わなかった。見ると、腐りかけの階段の手すりに鎖でつながれている。

 男が、近づいてくる。

「こないで……」

 男が乱暴に私の胸を揉みしだく。

「触らないで……っ!!」

「どうしてそんなことを言う? 俺たち結婚するんだ。そうだろう?」

「嫌ぁっ!」

 男を思いっきり蹴り飛ばすと、男はバランスを崩し、床に倒れ込んだ。その時、とても嫌な音がした。

「ちょ、ちょっと……?」

 床に血が広がっていく。男はピクリともしない。

「嘘でしょ……。で、でも、正当防衛よね……。だ、だれか!」

「誰も来ないよ」

 顔をあげると、あの男が目の前に立っていた。床には男の死体がある。どういうことだろう。男は死んだはずだ。目の前にいるのは……幽霊?

「ひどいじゃないか。殺すだなんて」

「こないで……」

「でもいいんだ。俺は君を愛している。なんでも許すよ」

 再び男が胸に触れる。さっきと同様、蹴り飛ばそうとするが、感触がない。

「くそ……」

「サナ、どうして君は……。まあいい、これで永遠に一緒だ」

 男が私の服を切り裂き、無理やり肉棒をねじ込んできた。肉体を切り裂かれるような痛みに、私は悲鳴を上げた。

「誓いのキスを」

 男はそう言って唇を重ねてくる。生温かい舌に口内を犯される。男は自由に私に触れられるというのに、私は男に触れることができない。押しのけようとしても、手は男をすり抜ける。舌を噛んでやりたくても、できない。

「どう? 思い出した?」

 何度見ても、男に見覚えはない。

「ねえ、聞いている?」

 そう言いながら、男が私を何度も突き上げる。私の肉体が自分を守るため、感じてもいないのに潤滑液を分泌する。男は私が濡れているのを感じて興奮しているらしい。息がどんどん荒くなる。

「恥ずかしがらなくていいよ……」

 その直後、男は私の中で果てた。ようやく終わった。男が満足しているうちに、何とか逃げ出そう。

「ご、ごめん……早くイッちゃった……。すぐ二回目するから許して……」

 そう言うと、再び大きくなった男の肉棒が私の中で暴れだした。

「ああっ!」

 思わず声を上げてしまった。私は慌てて口を押える。

「いいんだよ。いいんだ、我慢しないで。もっと声聞かせて……」

 男は私の尻を掴むと、より深く突き挿した。先ほどよりも深く、そして早く突き上げる。何度も何度も。

「ぁ、ああ……ん」

 満面の笑みを浮かべる男。この男はいったい誰なんだ。無理やり犯されているはずなのに、私は絶頂を迎えた。

「……あっ!!!」

「お、俺もイク……」

 私の中を生温かい液体が満たしていく。もう一度男の顔を見る。幸せそうな表情を浮かべるその男。やはり、見覚えはなかった。