つい飲みすぎてしまった。久しぶりに大きな仕事が回ってきて、まとまった報酬を得たサナは、バーで本物の酒をたっぷりと飲んだ。2XXX年、庶民が本物の飲食物にありつく機会は滅多になくなっていた。庶民が口にするのは、機械によって生成された飲食物で、使用される原料は身体に有害か、得体のしれないものばかり。
「美味しかったな。やっぱり、味がぜんぜん違う……」
口内には、まだ本物の酒の味が残っている。普段口にしているものとは、まったく違った。
「おい、そこの女。止まれ」
サナは「一体、何なの?」と不機嫌そうに振り返った。見れば、この街の治安を守る公的機関の部隊員……通称ガードの二人がこちらに銃を向けている。
「少し話を聞かせてもらおうか。いったい、女が夜中に一人でどこへ行くんだ?」
サナは鼻で笑った。たしかに夜中ではあるが、この大都会では引き止めるほど珍しい光景ではないはずだ。
「何がおかしい。身分証明書を見せろ」
話の通じなさそうな警官どもだ。サナは身分証明書を取り出すと、ガードに手渡した。しばらくそれを見ていたガードは「これは偽造だ」と言い出した。サナは驚き、怒りながら「酷い言いがかりじゃない!」と叫んだ。
「うるさい、いいからこっちに来るんだ!」
そう言って、ガードはサナに銃を突きつけたまま、路地裏に彼女を連れ込んだ。
「身体検査を行う。大人しくしろ。さあ、服を全部脱げ。それとも俺に脱がされたいか?」
納得はいかなかったが、銃を突きつけられている。仕方なく、サナは靴以外の身につけていたものすべてを脱いだ。
「これでいい? 何もおかしなものは持っていないわ」
ガードは不機嫌そうに「ふん」と鼻を鳴らすと、サナの身体を無遠慮にじろじろと見始めた。
「ここに何か隠しているんじゃないか?」
ガードの一人が、サナの胸に手を伸ばした。
「はあ? ふざけないで!」
サナは反射的に払い除けようとしたが、阻止されてしまった。相手はガードだ。きっと、良いパーツを使っているのだろう。力では敵いそうにない。
「おい、こいつを抑えておけ」
「ああ、任せろ」
一人のガードがサナを羽交い締めにすると、もうひとりがサナの胸に触れた。
「やめ……」
サナは身を捩り暴れたが、びくともしない。大声を出してみるが、誰も来ない。皆、ガードに関わって面倒に巻き込まれるのはごめんなのだ。たとえ、ガードが犯罪行為をしていたとしても。この街に正義は存在しない。
サナの乳房はガードの男によって好きなようにされている。手のひらで包まれたり、先端を指でつねられたり……。
「うん? ここは怪しいぞ。どれ、口で調べてみよう……」
ガードは右胸の先端を口に含んだ。
「ん……ぁあッ、こんなの……ッ」
「やはりおかしい! お前も調べてみろ」
「どれどれ……」
サナを羽交い締めにしていたガードは彼女に手錠をかけると、左胸にしゃぶりついた。二人がかりで同時に舐められ、時折先端を甘く噛まれる。
「感じてるんだろ? 良いご身分だよなぁ。身体検査をしてもらうだけで気持ちよくさせてもらえてよ」
「ふざ……ひゃぁあっ、うう……変態! あん……は」
「ハハハ、どっちが変態だよ!」
「なあ、下もたっぷり調べてやろうぜ」
無理矢理脚を開き、男達は笑いながら、サナの秘部を指で擦る。
「おいおい、もうぐちょぐちょじゃないか。淫乱女が」
歯を食いしばりながら脚の付根を震わせるサナの反応を楽しみながら、男たちは胸を揉んだり、肉芽を指の腹で擦ったりする。
「はぁ……あん、やっ、やめっ……んん……」
「あぁ? 何か言ったか? お前、わかったか?」
ガードの男はもうひとりの男に問いかけた。その男はニヤニヤと笑いながら「おまんこをもっと調べてくださいって言ってたぞ」と言った。
「ッ!? ちが――」
「いいとも。おまんこを徹底的に調べてやろう。どれ」
男の中指と薬指が、サナの蜜壺に突っ込まれた。
「ああっ、やめて……ぁあぁっ! ゆるさ……ん、……ないっ、からぁっ」
「やべえ。こいつの中、とろとろだ。これは突っ込むのが楽しみだ」
サナの懇願は聞き入れてもらえない。男は指を素早く動かして、激しい水音を立てながら、彼女の内側を擦り続けた。
「ひっ、ぁああッ、やぁあああ!」
サナの秘所から、勢いよく体液が噴き出す。サナは身体をびくびくと震わせていたが、それでも男は手を止めなかった。
「ひゃあっ、……ん、ああっあっ!」
サナは身体を反らせながら達すると同時に、潮を噴いた。ガードの男達はそれを見ながら笑い声を上げた。
「二回も潮を噴きやがった!」
「はは、身体検査でイッちまうなんてとんだビッチだな!」
「さて、そろそろ本番といくか」
「そうだな、お前が先でいいぞ」
ガードの一人がサナを背中から抱え上げ、脚を大きく開かせた。サナの正面にもう一人の男が立ち、ズボンを下ろす。なかなかに立派なそれはすっかり怒張している。先端からはわずかにとろとろとした液体が出ていた。
「や、やだ……やめ……」
逃げようと暴れるサナだったが、しっかりと抱え上げられていてほとんど意味がなかった。男はそれの先端をサナの秘所に押し当てた。
「おい、拒否権はないぞ。これは身体検査なんだからな。大人しくしてろ……っ」
ガードの男はサナの中にゆっくりと挿入していく。
「はぁ……すげえ、吸い付いてくる」
男は微笑みながら、腰を動かし始めた。彼の動きに合わせて、サナを抱えている男も動くせいで、かなり深くまで肉棒で突き上げられてしまう。サナは喘ぎながら、快感に耐えていた。しかし、散々責められた彼女の身体はすでに敏感になっていて、サナの意思とは裏腹に、何度も達してしまうのだった。そして最悪なことに、達するたびに彼女の中がきゅっと締まるため、ガードの男をますます興奮させてしまう。
「このビッチめ……中に出してやる……ッ」
男は凄まじい速さで動き始めた。その頃にはサナも快感にすっかり飲み込まれ、獣のように乱れていた。サナの中で男のものがどくんと脈打ったかと思うと、熱いものが吐き出されるのを感じた。
サナは自分を抱えているガードをとろんとした瞳で見つめて言った。
「あなたは……身体検査してくれないの?」
◆ ◆ ◆
ガードたちとたっぷり楽しんだサナは、手錠を外してもらい、解放された。満足し、サナを気に入った彼らは非常に紳士的になり、最後には彼女が衣服を着るのさえ、手伝ってくれた。それどころか、サナが宿泊しているホテルまで車で送ってくれたのだ。
「ねえ、部屋には来てくれないの? ふたりともすごいんだもの。もっと……」
「悪い。仕事があるんだ。君とずっとしていたいけどさ……連絡先は渡したろ? 連絡してくれ」
「俺のことも呼べよ!」
二人は上機嫌で去っていった。
「……ちゃんと仕事しなくちゃ駄目じゃない」
サナの手には、盗み取ったガードたちの財布。そこから金だけを抜き取ると、残りはそばにあったゴミ箱に投げ入れた。
ホテルのフロントを抜け、エレベーターに乗り込む。ある階で降りると、目当ての部屋の前で止まった。鍵を使って開ける。
中には猿轡を咬まされ、縛り上げられた男が三人、天井から吊されていた。一人はすでに事切れていて、まだ生きている二人の男は、サナを見るなり泣き叫び始めた。
「ねえ、聞いてよ。さっき、外でガードに声をかけられちゃったの」
二人の男たちの瞳に僅かな希望の色が浮かぶ。それを見たサナはにやりと笑った。
「でも、私はここに戻ってこれた。一人でね。この意味がわかる?」
希望の色が消え、男たちは再び泣き叫び始めた。この女はガードすら手にかけたに違いないと思ったことだろう。サナは彼らの様子を見て、笑った。
ガードだろうと誰であろうと、やろうと思えばできるが、金のもらえない殺しは好きじゃない。サナはガードからもらった連絡先をゴミ箱に捨てた。仕事のできない男は嫌いだ。サナに声をかけるガードは初めてだったから、優れた勘の持ち主だと感心していたのに、ただのスケベ野郎だったとは。セックスは悪くなかったけれど……。
「どっちでも良いのよ。私に話したいことがあるなら、早めにお願いね。そうじゃないと、あなたたち、お友達みたいに死んじゃうわよ」
二人の男は恐怖に支配され、失禁した。この様子なら、あと少しで口を割るだろう。仕事が終わったら、偽造された身分証明書を新しく買って、次の街へ行く。そこでもまた、大きな仕事が待っている。
「さあ、はじめましょうか」
サナはそう言って、アタッシュケースの中から拷問器具を取り出した。