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ずっと昔からここにいる(NL/監禁)

 サナは物心ついたときから、この部屋から出たことが無かった。サナを診ている医師の先生は「サナちゃんは病気だから、この部屋から出たら死んでしまうんだよ」と言っていた。けれど、この部屋にはお風呂もトイレもある。不便を感じたことは無かったし、外に出たいとも思わなかった。サナはもう大人になっていた。

 先生がくれた本によれば、サナくらいの年頃の女性は、学校というものを卒業して働いていることもあれば、子どもを育てていることもあるという。

(今更外に出ても――)

 サナはベッドに横になった。

 ◆ ◆ ◆

「おはよう」

 いつの間にか眠ってしまっていたらしい。目を開くと、にっこりと笑う先生の姿が目に入った。

「おはようございます」

「ごめんね、仕事が立て込んでいて、今日は遅くなっちゃった。ほら、ご飯を持ってきたよ」

 食事とフォークが乗ったトレイを、先生はサイドテーブルに置いた。サナはフォークを手に取ると、食事を始めた。先生は、その姿をいつも楽しそうに眺めている。

「先生、忙しいんでしょう。食べ終わったら呼びますから、仕事に戻ってください」

「意地悪言わないでよ。今、一日の中で一番幸せな時間を楽しんでいるんだから」

(気を遣わないように言ってくれてるのかな……)

 サナは食事を再開した。

 ◆ ◆ ◆

 サナが食事を終えると、先生は「じゃあ、お薬の時間だね」と微笑んだ。サナはその言葉を聞くなり、衣服を脱ぎ始める。すべて脱ぐと、ベッドに仰向けに寝転んだ。先生はサナに覆い被さると、深いキスをした。舌と舌が絡み合う。

(なんか恥ずかしいけど、いっぱいベロを絡ませた方が効くって言ってたな……)

 サナも先生の口内を探るように舌を動かす。

「ふ……はぁ……」

 サナに先生は、健康な人の体液をもらうことで、病気がよくなるのだと説明した。小さな頃から熱心にサナの面倒を見てくれた先生が言うのだ。きっと本当のことなのだろう。

「先生……」

 熱っぽくそう呼べば、先生は本当に嬉しそうな表情を浮かべる。

「何? もう欲しいの? なら、お薬を塗ろうか」

 先生はお風呂場から、湯船で温められたローションのボトルを持ってきた。先生は慣れた手つきでタオルを使い、ボトルの水滴を拭き取ると、キャップを開けた。サナは膝を立て、脚を開く。そこに温かなローションが垂らされていく。それだけで、くすぐったいような気持ちがいいような、不思議な気持ちになってしまう。

 先生の指が、サナの中へローションを押し込むように動かされる。

「あぁ……」

「中にもしっかり塗っておこう」

 ローションを纏った先生の指が、サナの中に差し込まれる。

「ん……ぁあ……」

 ぬるぬるとした指が、サナの中を探るように動いている。先生の指の形がはっきりと分かるようだった。

「しっかり塗らないと……効かないからね」

「はい、先生……」

 先生の指の動きが速くなっていく。サナのことを知り尽くしている彼にとって、一番感じる場所を攻め続けることは造作も無いことだった。

「あ……っ、やっ、せんせ……いっ! だ、だめ……っ」

「気持ちいい? 何度も言うけど、悪いことじゃないんだよ」

「で、でも……ぁああっ、これ、は……ぁああッ!」

 サナの頭が真っ白になっていく。身体がだるく、熱っぽかった。

「お薬がとてもよく効いているようだ。ほら、治療を始めるよ」

 そう言うと、彼は自身を取り出した。すでに反り勃つほど膨れていたそれを、まだ先ほどの絶頂の余韻冷めやらぬサナの蜜壺へ、ゆっくりといれていく。中はねっとりとしていて、先生の肉棒に絡みついてくるかのようだった。

 大事に大事に育てて、成長した彼女を自分が女にした。それどころか、何も知らず男を猛烈に求める淫乱にした。そう考えるだけで、頭がとろけるようだった。

「ぁ……はぁ……あっ、あ……はぁ……」

 腰を動かすたびに、小さな嬌声をあげるサナ。彼女は先生のこの治療が好きで好きでたまらなかった。同年代の人が外の世界でどんな風に過ごしているのかとか、自分の病気はいつになったら治るのかとか、そういった様々なつまらないことを忘れさせてくれる甘美な時間だから好きだった。

 ローションと愛液のせいで、シーツはぐっしょり濡れていた。マットレスもスペアを持ってこなくてはいけないだろう。けれど今は、サナを味わうことに集中したかった。

 一心不乱に腰を動かし続ける男。サナは何度も絶頂を迎えながら、脚を先生の腰に巻き付ける。

(永遠にこの時間が続けばいいのに――)

 けれど、いつも終わりが来てしまう。先生が肉棒を引き抜くと、サナの胸に白濁とした粘液を吐き出した。

「サナちゃん、良くなってきてるよ」

 先生はそう言って笑った。