結婚してサナにそれほど年の離れていない息子ができた。息子のチアキからすれば、サナは継母にあたる。避けられているわけでは無いが、母親としては見てもらえなかった。
そんなチアキが、「添い寝をして欲しい」と言いだしたときは、驚いた。もしかすると、チアキの母親は、彼は添い寝をしてやっていたのかもしれない。
サナはチアキと添い寝することにした。夜、チアキの部屋に行き、彼の横に身体を横たえた。ぬくもりが心地よい。
すぐ隣で、「添い寝してくれるとは思わなかった」とチアキが囁いた。サナは微笑み「親子だもの」と呟いた。
「本当にそのつもりで、添い寝した?」
チアキが優しくサナの髪の毛を撫でた。
「そのつもりって……? 私はただ、仲良くなれたらいいなって」
「ふうん」
チアキが首元に唇を当てる。湿った暖かい吐息が首に触れるだけで、ぞくぞくする。
「俺はさ、あんたのこと、親父の女房にはもったいないと思ってる。でも、親父が結婚したおかげで、こうやって一つ屋根の下で一緒に過ごせるわけだしさ」
「チアキくん……?」
「まあ、仲良くしようよ」
彼の手が、サナの胸に触れた。
「だ、だめだよ、こんなこと……」
チアキは何も言わず、サナのパジャマのボタンを外していく。下着を身につけていなかったため、柔らかな胸がぽろりとこぼれ出すように露わになった。
「ノーブラかよ」
「ね、寝るときはいつもつけてないの……」
胸の先端を、チアキが口に含んだ。
「ほ、本当にダメだって!」
「授乳だと思えば良いじゃん」
息子とはいえ、すでに成人している彼に授乳をする。到底そんな風には思えない。しかし、快感のせいか抵抗しきれずにいる。
何度も吸い付き、舌で転がす。絶対に授乳じゃない。これは……。
「はぁ……、もう、もう終わり。ね、寝ましょう」
チアキがニヤニヤしながら、サナのショーツの中に手を入れた。
「びしょびしょだけど? あーあ。ただの、授乳だったのに。こんな風に濡れられたら、違う意味になっちゃうよね」
「もう、やめて……やめないと大きな声を出すから」
「出してどうする。親父がこんなところ見たら、悲しんで、傷つくだけだろ?」
「……」
「おとなしくなった。さ、始めようか母さん」
チアキはショーツをゆっくりと下ろすと、すでに濡れた秘所に硬いものを押しつけた。そしてそのまま、ぐっと中に押し込まれる。
「ぁあっ……」
「大きい声出すなって」
チアキがサナの口元を手で押さえつけた。激しいピストンのせいで、口を押さえつけられていても、小さな悲鳴が漏れてしまう。階下で晩酌中の夫に聞かれてしまったらどうしよう。
「そんなにいい?」
彼は休まず動き続ける。相手は結婚した男の息子だとか、母親として接して欲しいだとか、今はどうでもよくなっている。肉体の喜びが思考を鈍らせる。
「……っ!」
静かに、肉体を震わせながらサナは絶頂した。それでも、行為は終わらない。
「もっと気持ち良くなろう」
肉棒はこれまでよりも深いところを突き上げる。快感のあまり、目が潤み、脳がとろける。
「う゛……っ、ぐっ」
再びの絶頂。それでも動きは止まらない。行為はサナが気を失うまで続いた。
「来週、出張で2日間は帰ってこない。悪いが、チアキのことを頼む」
「ええ、気をつけて」
自分の中の女が騒ぎ出す。これは裏切りでは無い。彼女は、夫と自分の息子を深く愛しているのだから。