「さあて、それでは色々聞かせてもらおうじゃないか」
大きくて妙な形のゴーグルを着け、白衣に身を包んだ敵組織の人間。この「博士」と呼ばれる男は、愉快そうに笑いながらそう言った。
「……」
サナは当然、何も話すつもりはない。敵組織に潜入する任務を与えられたサナは、潜入後に敵に素性がばれ、尋問なり拷問なりを受ける羽目になることくらい承知の上だった。もちろん、そのための訓練も受けている。敵組織に潜入し、必要な情報を得て、逐一報告する。たとえ殺されようとも、自分の組織の秘密は敵に渡さない。それがサナの役割だ。
「何も言うつもりはない、そんな顔だね?」
博士はケラケラと笑う。裸で分娩台に縛り付けられ、脚を大きく開いているサナ。当然、秘所が丸見えになっている。それでも、サナに恥じらう素振りは見えない。この程度の辱め、何ともない。
「また無視? まあ、いいや。いつまでその態度を続けられるか、楽しみだ」
博士はそう言うと、桃色のディルドをどこからか取り出した。それを見て、サナは鼻で笑った。
「ありきたりな聞き方しかできないのね」
その言葉を聞いて、博士は笑い出した。
「やっと喋ったと思ったら。わかっていないな。ありきたり、が何よりも大事なんだ。君にはそれをしっかりと思い知らせてあげよう」
そう言うと、剥き出しになっているサナのふたつの膨らみを優しく揉み始めた。
「……」
サナは無言かつ冷めた目で博士を見ている。時折、博士の指が先端に触れる。感じないわけではないが、この手の尋問の耐え方は心得ている。
「強がらなくてもいいんだよ。あいつらが、君に何をしてくれた? 金も大してもらっていないんだろう。君がこれだけのピンチに陥っても、助けにも来てくれない。私達の仲間になったほうがいい。そうだろう?」
「そんなの絶対に――んぐ」
サナがくだらない誘いを断ろうと言葉を発したとき、博士は彼女の口に何かを投げ入れた。話している途中だったということもあり、投げ入れられた何かをサナは思わず飲み込んでしまった。
「何を飲ませたの?」
「わかっているだろう? 私はありきたりなことしかできないからね。単純に”良くなる”薬だよ」
サナはため息を吐いた。こんな馬鹿に敵だとバレた。そのうえ、尋問を受けている。サナはこの手の薬にも、当然耐性がある。それくらい、考えなくてもわかるだろうに。
「ははは、余裕そうだね。でも、私が作った薬は特別だからね」
博士は笑いながら、サナの秘所に触れた。ぬちゅ、という水気を含んだ音。
「え……?」
「はは、なんだ。濡れているじゃないか。遠慮はいらないんだよ。素直に楽しんでくれ」
そんなはずは。サナは言いかけて、やめた。余計なことを言って、あの男を喜ばせるわけにはいかない。この尋問だって、永遠に続くわけではない。冷静さを欠くことなく、このまま耐え凌げばいい。
博士の指が2本、サナの中に入れられた。十分に濡れているそこは、すんなりと異物を受け入れる。
「ん……っん、あっ、はぅ……」
サナの口から甘い息が漏れ出た。博士がニヤリと笑う。
おかしい。このままではいけない。何とか冷静さを取り戻そうとするサナの邪魔をするように、博士は指の動きを早めた。
「ぁああっ、はぅ、ぁああっ、はっ、んん……あん……」
ぐちゅぐちゅという卑猥な音が、二人きりの尋問室に響く。博士の指はそのまま動き続け、サナは激しく達しながら、盛大に潮を吹いた。潮が床に落ちるぼたぼたという音。博士の指は引き抜かれたが、サナの体はまだビクビクと痙攣を続けている。
「どうだい、ありきたりな聞き方は。効くだろう?」
「クソ……」
サナは博士を睨みつけた。その目には、快感故の涙で潤んでいる。
「さあて、先程のおもちゃと、私のもの……どっちがいい? 選ばせてあげるよ」
「や、やめろ……! はぁ……ん、く……この……っ!」
博士はにやにやしながら、ズボンのベルトを外した。
「やめろって……く……そ、そんな……汚い、みすぼらしい……もの……っ」
サナの罵声を受け、博士のものがどんどん大きくなっていく。訓練のときですら、お目にかかることのなかった大きさのそれは、天を突くように反り勃っている。
「みすぼらしいかい? いいや、そんなことはないだろう。私は天才だからね。当然、自分の身体もイジっているんだ。立派なものだろう。……ああ、でも……ドキドキしてきたよ。今日、これを女性に使うのは初めてなんだ」
熱い肉棒が、サナの太ももに触れた。
「く……そんな汚いもの……しまっておけ……よ……」
「本当に? しまっちゃっていいのかい? 君のおまんこはこんなにヒクヒクしてるのに」
「う……嘘だ……」
「疑うの? 鏡でも持ってくる? とろとろになって、早くおちんぽくださいって言ってヒクヒクしている君のおまんこを見せてあげよう」
そんなのは嘘だ。サナは訓練を積んでいて――。
その時、スマホのビデオ撮影をスタートさせる電子音が聞こえた。少しして、今度は撮影を停止する電子音が聞こえた。
「いやはや。天才の私が鏡だなんて……鏡よりもずっといいものがすぐそばにあったよ。ほら、ご覧」
そう言って博士は、今スマホで撮影したばかりの動画をサナに見せた。
そこには、粘液でぬらぬらと光る、興奮で色づくサナのそれが映し出されていた。博士の言うように、何かを求めるようにそこはヒクヒクと動いている。
「……っ!」
「ね。私の言った通り。嘘なんかじゃなかったでしょう。だから、ほら。すんなり挿入っちゃう……」
「!!!」
博士の肉棒がサナの中に挿入って――いや、力任せにねじ込まれていく。
「ああ゛っ……ん~~! ん゛っ……イク……」
「ははは、おまんこがぎゅーっとしてくる。君のとろとろおまんこは最高だよ。ううむ……もうイッちゃいそうだ……」
そう言いながら、博士は腰の動きを早めていく。最奥まで突き上げ、入り口近くまで引き抜く。この大きな動きを素早く繰り返す。
「はっ、んん……クソっ、中は……あ゛っ! だ、め……あ゛っ! は……」
「よく聞こえないよ。中に出しちゃおっと……」
博士が小さく呻いたかと思うと、その瞬間、肉棒がビクンとはねた。サナの身体の中に熱いものが広がる。
「うう……この……」
「あー、まだ出てる……この仕事は最高だなぁ。君が吐かない限り、いつまでも楽しめるんだもん」
肉棒がビクンとするたびに、サナの中に追加で白濁とした液体が注がれる。
「絶対……許さない」
「許さないって何を? あ、もしかして、すぐイッちゃったこと? はは、ごめんごめん」
「ちが――」
サナが否定するよりも早く、博士は再び動き始めた。激しい水音。結合部からは、中で泡立てられた精液が漏れ出ている。
「ぁあああ゛っ! イ゛グッ……ぁあ゛っ!」
「そんな締めないでよ……、あ、また……」
「ん~~! あ゛っ! イ゛グッ……ぁああっ、ゔ……お゛ッ」
博士とサナは同時に達した。最奥でどくどくと注ぎ込まれる精液を拒むすべはない。すべてを出し切った博士がゆっくりと、肉棒を引き抜く。それと同時に、サナの中から白濁とした液体がごぼっと出てきた。
「さて、君の気持ちは変わったかな? 話すつもりになった?」
ぐったりとしたサナに、博士は嬉しそうにそう聞いた。
「……」
「時間はたっぷりあるよ。話したくなったら、いつでも言ってね」
そう言いながら、博士はすでに復活した自身のそれをサナに再び挿入するのだった。