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デリドロイド(アンドロイド)

 20XX年、お手ごろな価格でアンドロイドによる性的サービス、通称「デリドロイド」が大流行していた。興味を持った私は、ついに今日、デリドロイドを呼んでしまった。

「サナ様、本日はご注文いただき誠にありがとうございます」

 やってきたアンドロイドは、本物の男そっくりだった。

「サナ様は事前にご入金いただいておりますので、追加のご注文がない限り、本日のご請求はございません。追加のご注文をご希望の場合は、何なりとお申し付けください」

 見た目とは裏腹に、かなり機械的な態度だ。サービス中は、機械的ではないことを祈ろう。

「今のところ、追加注文は無しで」

「かしこまりました。それでは、ただいまより、サービスを提供させていただきます」

 アンドロイドは、そう言うと私の頬にくちづけた。頬を優しく撫でられる。彼の手からはぬくもりを感じた。

「不快な行為がありましたら、いつでもおっしゃってください」

「わかった。私が呼んだ目的はわかっているでしょう? 早速やりましょう」

「かしこまりました」

 アンドロイドとともにベットに行くと、さっそく彼の服を脱がした。彼の体に興味があったのだ。体もすべて人間そっくりなのか、気になって仕方なかった。

 下着もすべて脱がし、アンドロイドの体をじっくりと観察する。素晴らしい。胸にアンドロイドのシリアルとバーコードが印字されていること以外、完璧に人間の男だった。

「すごいのね。本当に、すごい」

「お褒めいただきありがとうございます」

 性器を注視されても動じないところはアンドロイドらしい。私は自分の服も脱ぎ捨てると、ベットに横になり、股を開いた。

「舐めなさい」

「かしこまりました」

 機械的な態度が気に入らないが、まあいい。アンドロイドは私の太腿と太腿の間に顔を埋めた。太腿に当たる髪が、くすぐったい。

 アンドロイドの舌が、遠慮がちに肉芽に触れた。舌先を小刻みに動かしてくる。秘所が疼く。

「ぁあ……、上手……」

「……」

 アンドロイドは何も言わなかった。私の肉芽を舐めることに集中しているようだ。アンドロイドは文句も言わず、肉芽への愛撫を続ける。十分に湿り気を帯びた秘所に、指が挿し込まれる。

「……あぅ……ん」

 肉壁を指の腹でゆっくりと撫でられる。くちゅくちゅというやらしい音が静かな部屋に響く。

「だめ、イク……イク、から……もう、挿れて……」

「サナ様がイってから、挿れましょうか」

 アンドロイドは愛撫を続けた。私の体がビクンと跳ねる。

「イク……ぁああっ!」

 頭の中が真っ白になり、ほわほわする。少し休んで、ぼーっとしていたい。そんな気持ちだったのだが……。

「あぁっ! ん……」

 アンドロイドが精巧に作られた性器を、私の中にねじ込んだのだ。快感が電流のように、体中を駆け巡る。イったばかりの私の体は、耐えきれないとでもいうように、小刻みに震えた。

「あっ、ああ、あっ……あぁ、はっ、んん……」

 アンドロイドは私を何度も何度も突き上げる。顔を見ると、それらしい表情を浮かべていた。アンドロイドも感じているように見えた。

「ああっ! 気持ちい……またイク……はっ、はあっ……」

 アンドロイドのそれが、私の蜜壺を何度も最奥まで突き上げる。もう何回達したかわからない。アンドロイドがいつイクか、わからない。そもそも彼はイクのだろうか。

「あっ、ああ……」

 アンドロイドの動きが速くなった。もう何も考えられない。

「あっあっ、ああ、あっ」

 アンドロイドの動きがぴたりと止まる。中に温かいものが放出されたのを感じた。

「はあ……は……すごいわね」

「……」

「あ、あれ? 聞き取れなかった?」

「……エラー……、エラー1X206」

 アンドロイドが再び動き出し、精液を模したもので満たされた蜜壺を、再び肉棒でかき回す。じゅぶじゅぶという音を立てながら、蜜壺と肉棒のわずかな隙間から精液が漏れ出す。

「あ。……ん、ああっ、え、エラーって? あ、あぁっ!」

「エラー1X206」

 アンドロイドはそれ以外話さなくなった。そして、動きが止まることもなかった。