「少なすぎです。これじゃ買い取りませんよ」
サナが持ってきた瓶を見るなり、ミナトは不機嫌そうに言った。
「で、でも、こんなに入ってますよ、ほら」
半分は満たされている瓶。サナは必死に瓶を指差す。
「ちゃんと俺が言った通りにしましたか? 俺の言う通りにしていれば、もっと出るはずです」
「そんな……言ったとおりに揉みましたよ」
「本当ですか? 今、やって見せてください」
「えッ!?」
ミナトの予想外の発言に、サナは驚いた。今は客が居ないとはいえ、ここは一応店で、いつ誰かが入ってきてもおかしくない。サナは恐る恐る「服の上からでもいいですか?」と尋ねた。
「何を言っているんです。服の上からで何ができるんですか? それとも、売るつもりがなくなったのでしょうか」
相変わらず不機嫌そうなミナト。サナはゆっくりと服を脱ぎ始めた。
(誰も来ませんように……! うう、ミナトさんが見てる……)
下着姿になったサナ。意を決してブラジャーを外す。
(ミナトさんが私の胸を……)
鼓動が速くなる。顔が熱い。
「早く、やってみせてください」
サナは瓶の蓋を外すと、ゆっくりと自分の胸を揉んだ。
「……んぅっ……♡」
朝と同じように、白い液体が出る。その様子を見ていたミナトが舌打ちをした。
「全然違います。こうです」
ミナトの大きな手が、サナの胸をすっぽりと覆う。ミナトはサナの胸を外側から優しく揉んでいく。
「ぁあッ♡ あッ♡」
まだ搾られていないのに、先端から白い液体がタラタラと流れ始めている。
「はぁっ……はっ♡ ミナト、さ……♡」
ミナトが胸を優しく揉み続ける。朝とは比にならないほどの液体が、紅く染まった膨らみから放出される。瓶はあっという間に満たされた。
「うん、これなら買い取りますよ」
ミナトは満足そうに微笑むと、瓶の蓋を閉めた。もっとミナトに触れていてほしかったサナは、あっという間に瓶がいっぱいになってしまって、残念だった。
「ミナトさん……瓶の中身、どうするんですか?」
「飲むんですよ」
「飲む……!?」
サナは驚いて、大きな声をあげた。ミナトは不思議そうに「他にどうすると思っていたんですか?」と首をかしげている。
「じゃ、じゃあ……直接、飲めばいいのでは?」
ミナトは「いいんですか!?」と目を輝かせた。サナはゆっくりと頷いた。ミナトが右の胸にそっと唇をつけた。
「ん……♡」
そのまま小さなキスを繰り返しながら、先端へ向かっていく。ぺろりと色の濃い場所を舐められただけで、サナは小さな叫びをあげた。
「こんな風に飲ませてくれるなんて、嬉しいです。これがどんなに美味しいか、人間は知りませんからね。優越感です……」
ミナトは恍惚とした表情を浮かべている。ミナトが、サナの先端を口に含んだ。
「あぁあッ♡ あ♡ ん……んッ♡」
じゅるっと音を立てながら、ミナトが飲んでいる。サナは快感のせいで、膝が震える。倒れないようにテーブルに手をついた。
「ん……はぁッ……♡」
ミナトがそっと唇を離した。
「左胸もいいですか?」
「も、もちろんです……」
サナはにっこりと笑った。
結局、声をかけられることも、かけることもなく、夏季休暇に突入してしまった。もちろん、ミカヅキグループが計画していた旅行は予定通り進んだが、サナは参加できなかった。