洞窟の前で、サナはごくりと生唾を飲み込んだ。
(噂が正しければ、ここはゴブリンの巣……)
サナは、ゴブリンたちを退治するためにここへ来たわけではない。己の暗い欲望を満たすために、ここに来たのだ。ずっと物足りなかった。人間相手では満たされないものがあった。
サナは洞窟に入ると、装備をすべて外し、下着も脱ぎ……裸のまま奥へ進んだ。
中は想像以上に広いようだ。進んでいくと、大きな空間に出た。そこでは無数のゴブリンたちが何やら酒を飲んで騒いだり、武器を整備したりしていた。昼寝をしている者もいる。そのうちの一匹のゴブリンがサナに気が付き、興奮して叫び声をあげた。
「女ァ!! 裸ノ女ァアア」
すべてのゴブリンの視線が、サナに向けられる。これから起こることを想像しただけで、ぞくぞくしてしまう。
ゴブリンたちは裸で現れたサナを警戒しつつも、少しずつ近寄ってくる。
「オマエ……コレ、罠カ? 違ウ?」
「罠なんかじゃないわ……私は……あなた達としたくて、ここに来たの……♡」
それでもまだゴブリンたちは警戒している様子だ。サナは自分の胸を揉みながら、「警戒しないで♡ 大丈夫だから……」と微笑んだ。
一匹のゴブリンがビクビクしながら近づいてきた。彼はサナの胸に触れると、先端にしゃぶりついた。
「ぁあっ♡」
待ちわびた快感に、サナは甘い声を漏らした。
ちゅぶ、ちゅうっ……。ゴブリンは一心不乱にサナの乳を吸う。我慢できなくなったのか、他のゴブリンたちもサナの身体に飛びついた。ゴブリンの群れが、サナの胸や股を触ったり舐めたりし始めた。
「みんなあっ、ああ……すごっ♡ ぁう……♡ 気持ち、い……♡ ぁああっ……」
背中を撫でられ、太ももを擦られる。耳の中を舐める者、時折濃厚なキスを求めてくる者までいる。
「罠違ッタ! ヤッタ!」
「犯ス! 犯ス!」
ゴブリンたちは大興奮で、サナの身体を貪る。サナは快感で立っていられなくなってきた。仰向けに横になると、ゴブリンたちは待っていましたと言わんばかりに、膨張した肉棒を露わにする。人間よりもずっと小柄だと言うのに、平均的な男性のものよりも大きなそれを見て、サナは涎が出そうだった。早く欲しい。穴という穴に挿れて欲しい……。
ゴブリンたちは肉棒をサナに擦りつけはじめた。太ももやお腹、手足に顔……ありとあらゆる所に。そのうちそれだけでは我慢できなくなったゴブリンが、サナの口内に肉棒を突っ込んだ。サナはそれを喜んで口で愛撫する。
「ん……♡ んむっ♡」
じゅぷ、じゅぽっ、ぼじゅ……。サナの口淫に耐えかねて、ゴブリンはあっという間に果ててしまった。サナは口内に広がる精液を飲み干したうえで、一滴も取りこぼすまいとちゅうちゅうとゴブリンの肉棒を吸った。
「ウウ……モウ、オヨメニ行ケナイ……」
ようやくサナから解放されたゴブリンは逃げるように彼女から離れて行く。
「ちょっと♡ どうして行っちゃうの? もっとしようよ♡」
「次ハ俺ダ!」
そういって、ゴブリンはサナの秘所に自分のものを押し当てた。他のゴブリンたちはというと、その様子を見ながらサナの身体中を舐め回しながら、自身のものをしごいている。
「はぁ……♡ おちんぽいっぱいちょうだい♡」
ゴブリンがゆっくりと、肉棒をサナの中に挿入していく。ゴブリンたちの愛撫によって――はじめから興奮していたせいもあるが――すでに愛液で溢れているそこは、すんなりと肉棒を受け入れた。
「あっ、あああっ……ああぁああ♡♡」
挿れられただけで、サナは達してしまった。もともと感じやすいせいもあるが、夢にまで見た瞬間なのだ。達したばかりのサナを、ゴブリンはお構いなしに突きまくった。
肉棒が出し入れされるたびに、サナの秘所からじゅっぽじゅっぽという卑猥な音が生じる。
「おっ♡ おっ♡ んはっ♡」
「ダス! 孕メ゙ッ!!!」
ゴブリンは肉棒の先端をサナの子宮口にぴったりと付けたまま、射精した。
「んう……♡ ゴブリンせーし、びゅー♡ びゅー♡ って出てる♡♡」
続いて別のゴブリンが肉棒でサナを貫く。待ち切れない他のゴブリンは、サナの口内を犯し、後ろの穴に挿れてしまう者までいた。すべての穴を犯されながら、サナは恍惚な表情を浮かべていた。粘液まみれの穴を犯す、じゅぷじゅぷという音が洞窟中に響いている。
ぷじゅ、ぐっぽぐっぽ、じゅぷっ……。
ゴブリンたちは入れ替わり立ち替わり、サナを犯しては好きなように精液をぶちまけていく。そんなことを何時間もの間、繰り返した。ようやく満足したサナは、幸福そうな表情で眠りについた。
◆ ◆ ◆
「助ケテェ! 人間、助ケテ!」
ゴブリンが人間に助けを求めるなんて珍しい。剣士は馬から下りると、ゴブリンに「どうした?」と問いかけた。罠の可能性もある。頭が良く狡猾なゴブリンたちは、時折恐ろしい罠を人間に仕掛ける。だが、剣士は腕に自信があった。たとえ、罠だったとしても、ゴブリンくらい蹴散らせる。
「イイカラ! キテ! 俺達ノ巣! キテ!」
ますます珍しい。若い娘ならまだしも、自分のような屈強な男に巣を教えるとは。何だか面白くなってきた。剣士はゴブリンに着いていくことにした。
ゴブリンのあとに続いて巣に入った剣士は、己の目を疑った。そこにはとんでもない淫乱女がいて、ゴブリンたちを襲っていたのだ。
「ちょっと! まだできるでしょう!?」
女に怒鳴られたゴブリンは、可哀想に震えている。
「アイツ、連レテケ! ミンナ、死ンジャウ!!」
なんとなく事情は察せた。剣士にゴブリンなどを助けてやる義理はない。だが、剣士はちょうどこういう淫乱女を探していた。
「女。我が主は非情に好色な方でな。普通の女では手に余るようなお方なのだよ。みんな逃げ出してしまった。噂は国中に広がってしまって、嫁に来る者がもういないのだ。それで、お前のような女を探していた。一緒に来てくれないか」
女は剣士を見て笑った。
「あら、そうなの。じゃあ、行ってみようかしら」
「女、名前はなんという」
「サナよ」
女はそう言いながら、ゴブリンの肉棒を舐めた。それはすでに硬さを失っている上に、サナに酷使されたのだろう。気の毒に、擦られすぎて赤くなっていた。
サナは立ち上がり、剣士から布を受け取ると、それを身にまとった。サナがついにこの洞窟を出ていってくれる。ゴブリンたちは歓声をあげた。剣士を「英雄!」と呼び、彼に財宝を渡した。
去り際、サナはゴブリンたちに笑顔で言った。
「みんな、あの男のいう好色な主とやらがつまらないヤツだったら、すぐに戻って来るから安心してね♡」
その言葉を聞いたゴブリンたちは、恐怖のあまり、歯をがちがちと鳴らした。
彼女のことだから、すぐに戻ってくるだろう。そして、この洞窟でまた自分たちを際限なく求める。そう思っていたが、彼女は帰ってこなかった。
確かに、出ていってほしいと思っていたはずなのだが、居なくなったら居なくなったで、寂しくなってしまった。彼女は、ゴブリンたちにとって初めて剣を向けてこない人間だった。……違う意味で襲われはしたが。ゴブリンたちは、彼女が洞窟へやってきた時に入り口に脱ぎ捨てた衣服を、広間の中央に飾った。これを見たら、帰ってきた彼女は「みんな、私が恋しかったのね!」と喜んでくれるだろう。だが、彼女は帰らない。
「元気ニシテルカナ……」
一匹のゴブリンが、夕日を見ながら呟いた。今日も彼女は帰ってこなかった。
「キット、ピッタリノ絶倫野郎ダッタンダヨ……」
山の向こうから、サナの大きな喘ぎ声が聞こえてくるような気がした。ゴブリンたちはどうしようもない喪失感を胸に抱きながら、今日もサナの帰りを待ち続けている。