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14.前戯②*

 触れてほしい。もっとちゃんと、いろんなところを。伝えることが憚れる。そんな私の気持ちを知ってか知らずか、アレク様は楽しそうに私の体に触れる。

 悔しくて、ズボンの上からとはいえ、アレク様の肉棒にそっと触れてみる。そこは布越しとは思えないほど熱を帯びていた。

「触っていいなんて言ってないよ」

「すみません」

「今は、君を楽しませる時間だ。集中して。余計なことは考えないで」

「何を考えていればいいですか?」

「僕のことに決まっているだろ」

 アレク様のことを考えているからこそ、触れたくなってしまうのに。何の解決にもならない。アレク様はシオドア様は強引で我儘なところがそっくりだ。