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13.前戯①*

 アレク様は私の涙をぺろりと舐めた。大切なものでも扱うように、私を優しく抱き上げ、ベットまで連れて行くと、私をそっとおろした。深く深くくちづけると、頭がぼんやりとして幸せな気持ちでいっぱいになった。触られてもいないのに下腹部が熱を帯び、アレク様を求めた。

 アレク様は慣れた手つきで私の服を脱がせていく。露になった胸に優しく触れられると、声が漏れた。あまり声を出すと、はしたないと思われてしまうかもしれない。商売女のようだと感じられるかも。そんな風に思われたくない。私は必死に声を抑える。

 アレク様の指が、胸を撫でる。それだけで十分気持ちいい。でも、なかなか先端には触れてもらえない。焦らされている。

「あ、あの……」

 触ってください、そう言いかけてやめた。そんなことをお願いするなんて馬鹿げている。はしたないどころか、淫乱だと思われてしまうかもしれない。

「何?」

「な……んでも……ないです」

 アレク様が突然私の右の乳房の頂きを口に含んだ。

「……っ!」

 思わず声をあげそうになる。私は慌てて手で口をおさえた。アレク様の温かな舌が、私の敏感な部分を舌で弄ぶ。口に含まれていない方までもがぷっくりと膨らんでいる。

 自分に覆いかぶさるアレク様は酷く艶っぽく、この世のものとは思えないほど美しかった。