「人間じゃ嫌?」
そう言いながら、サナはソウタにキスをした。唇が離れると、ソウタは首を横に振った。
「嫌なんかじゃないよ。ただ、君も魚人だったらもっと色んな所に連れて行ってやれたのにと思ってさ」
「たしかに、魚人の海のおすすめスポットは気になる」
サナは悪戯っぽく笑った。
「でも、地上で一緒にいられるだけでうれしい。ねえ、もっとそばに来て」
「ダメだよ。発情期だって言ったろ。こんな暗くて海が近い場所じゃ抑えられない」
「いいの。だからそばにきて」
ソウタはサナに一歩近づいた。体が触れ合う。すでに抑えられそうもない体の火照りをサナに気付かれてしまわないか、気が気ではなかった。
サナはソウタの一番熱い部分にズボンの上から優しく触れると、撫でるように手を動かす。
「私も発情期なのかな」
「そうかもな」
そう言ってくちづけると、舌を絡ませあう。わずかに水気を含んだ音が洞窟に響く。
サナのトップスをまくり上げると、胸をやや乱暴に揉む。サナから甘い声が漏れる。唇を離すと、潤んだ瞳でサナが見つめてくる。
「いれてほしい」
「俺もいれたいよ」
サナに背を向けさせ、洞窟の壁に手をつかせる。サナのボトムスをおろすと、続いてパンツもおろした。あらわになったマシュマロのような尻を両手でつかむ。そのまま少し外側に広げてやると、愛液で濡れ、ぬらぬらと光る女性器が顔をのぞかせた。光の糸が地面に向かって垂れ下がっていく。
「早く……」
ソウタは中指をサナの蜜壺に挿し込んだ。
「は……早くいれてって言ってるのに……っ」
「中が濡れてるか確かめないと。サナに痛い思いをさせるわけにはいかない」
「あっ……濡れてるってわかってるくせに……」
肉壁を指の腹で撫でてやるだけで、サナは甘い声で鳴く。サナの脚と脚の間の地面が湿っている。
「確かに、これなら大丈夫そうだ」
「ばか。はやくいれてよ」