ギャレットと私は、一緒に暮らし始めた。私は彼と一緒なら地獄に住んでもいいと思っていたが、人間オタクのギャレットが、暮らすなら地上だと言って聞かなかった。
「ほら、やっぱ地上にして正解。地獄なんかダメだよ。どこからともなく悲鳴が聞こえてくるんだから。不眠症間違いなしだよ」
「逆に気になるわ……」
「そう? ハネムーンは地獄にする?」
「すごく面白いアイデアだわ。そうしましょ」
「わかった。さ、それより……」
ギャレットが優しく私をベットに押し倒す。私に覆いかぶさると、私にキスをした。彼の舌が私の口内を犯す。
「破魔の白石は握ったんでしょうね?」
この家に暮らし始めて何日かしたころ、いつの間にか玄関のドアノブに失くしたはずのあのお守りがかけられていた。先生は、私のことを気にかけてくれているのだろう。いや、それもプランの内だったのか。
「誰にも傷ついてほしくないんじゃなかった?」
「冗談よ、早く来て」
ギャレットは私の胸を揉みながら、深いキスをしてくれた。もう頭がぼんやりしてきた。ショーツが濡れはじめて、少し気持ち悪い。
「ふ……ギャレットは、子供、欲しい?」
「欲しいよ。だから毎日、こうして頑張ってるんじゃん」
ギャレットは私の肉芽をショーツの上から指ではじいた。
「ひゃんっ!」
「やっぱ、天使と悪魔の間に子供はできないのかなあ」
ギャレットはショーツ越しに私の肉芽を指の腹で撫で続ける。
「あっ、ん……きっと、そのう、ち……ぁあ……」
「何ー? よく聞こえないよ。そうだ、サナ。君の先生にお願いしてよ」
「な……、ぁああっ!」
ギャレットは私の蜜壺に指を二本いれたらしかった。ぐちゅぐちゅと音を立てながら、中をかき混ぜられる。
「ほら、今お願いしてみてよ」
「ぁ……そ、そんなこと……で、き……はあっ、ああっ」
「神様に見られてるかもしれないのに、イッちゃうの?」
「ば、ばか……せ、先生は偉大な方なのよ……ああっ!!」
ギャレットが私の中に強引に入ってきた。
「知ってるよ」
ぱんぱんという肉と肉がぶつかる音。私は口を手で押さえた。こんなに激しくされたら、ご近所さんに聞かれてしまう。
「ぐ……ふ、……んん……ん……」
「あれ? 気持ちよくない?」
「あああああ!」
ギャレットが〝かえし〟の部分でぐりぐりと肉壁を擦る。
「これ気持ちいいよねー。俺もすぐイっちゃいそうになる」
ばちゅっ、ぐちゅ……パンパンパン……。
「ああっ、あっ……ああっ!」
ギャレットの動きがぴたりと止まる。どくどくと白濁とした欲望が私の中に注ぎ込まれるのを感じた。先生、ジェスお嬢様……私今、とっても幸せです……。
◆ ◆ ◆
次の日の朝、玄関のドアに一枚の紙切れが挟まっていた。
≪親愛なるサナ
子供は天使と悪魔の間にも生まれてきます。
ですから、行為中に私に祈るのはやめてください。≫
私の顔が真っ赤になった。
「でも、サナ。君が幸せで嬉しいよ」
空耳かもしれない。でも先生の声が聞こえた気がした。先生は、笑ってくれているような気がした。
END